白雪姫に極甘な毒リンゴを 2 (十環の初恋編)
全く予想もしていなかった言葉。
嬉しいはずなのに
これが現実なのかわからなくて
頭の中がぐちゃぐちゃ。
「十環!! 十環、どこ?」
俺が放心状態で固まっていた時
遠くから一颯の声が。
そして
魔法に掛けられていたような空気が一掃され
現実に引き戻された。
「お友達、
十環くんのことを探しているのね」
あ、これ。
十環くんにあげる。
私が倒れないように支えてくれた、お礼」
「キャラメル?」
「もしかして
嫌い……だった?」
「俺……
甘いものは……
あまり好きじゃなくて……」
「そっかあ……」
「でも……
結愛さんは好きなんですよね?
キャラメル」
「うん。大好き」
結愛さんが発した
『大好き』という言葉に
ドクンと飛び跳ねた俺のハート。
大好きなのは
キャラメルだってわかっている。
わかっているけど……
そんな風に
俺の瞳を見つめながら言われたら
俺のことだって勘違いしちゃうから。
「結愛さんが好きなら……
食べてみようかな……」
結愛さんは
びっくりしたような表情のあと
目がなくなるほどの微笑みを
向けてくれた。
そしてキャラメルを
俺の手のひらに乗せてくれた。