白雪姫に極甘な毒リンゴを 2 (十環の初恋編)

「ねえ、一颯。

 ちょっと聞きたいんだけど」


「何?」


「似てないよね? 

 一颯のお父さんと、総長って」


 いきなりの十環からの質問に
 笑いが込み上げてきた。


「十環も思わなかったか?

 俺の親父をこの前見た時にさ
 総長に似てるって」


「思わなかったし。

 どこが? 

 顔? 雰囲気?」


「顔とかは全然似てないじゃん。

 う~ん。なんて言うか……

 情けないところ? 

 ……情けないって言葉も
 ちょっと違うか……」


「総長は情けないって言葉とは
 無縁な感じだけど」


「だからさ
 言葉のチョイスを間違えた。

 極甘なところが似てるだろ?」


「極甘って? 

 総長が、何に甘いわけ?」


「は? 

 十環に決まってるじゃん」


「へぇぇぇぇぇ?」



 そんな声
 どっから出てんの?って
 聞きたくなるような十環の驚き声が
 部屋中にこだましている。
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