しあわせ食堂の異世界ご飯6
 会場に入場してきたリベルトとリズベットを見ていたアリアに声をかけてきたのは、先ほどまで一緒に話をしていたセレスティーナだ。
(今は誰とも会いたくはなかったんだけど……)
 声をかけられてしまっては、相手をするしかないと笑顔を作る。セレスティーナも、アリアが泣いているのではと心配してくれたのかもしれない。
 セレスティーナ自身もリベルトを慕っているので、今はきっとやるせない気持ちになっているはずだから。
「リベルト陛下があんな年下の相手をするなんて、思いもしませんでしたわ。これでは婚約と言っても、結婚するまで何年待たなければいけないのかしら」
 セレスティーナの言葉に、確かにこの年の差では婚約期間がかなり長いだろうとアリアも思う。
 リズは現在七歳なので、軽く五年は先になるはずだ。
「ロスタン公爵家よりも、わたくしのほうがリベルト陛下の後ろ盾としてはピッタリですのに」

 自信満々に言い放った彼女は、セレスティーナ・トワイライド。
 ゆるやかなウェーブの水色の髪をアップにし、装飾のレースのリボン。きめ細かな白い肌に、桃色の瞳。
< 11 / 160 >

この作品をシェア

pagetop