しあわせ食堂の異世界ご飯6
 照れながらも嬉しそうに微笑むアリアと、その様子を横で見ながら寄り添うリント。その瞳にはアリアしか映っていないことがわかり、参列者のほうが照れてしまいそうなほどだ。

「結婚おめでとう、アリアちゃん! リントさん!」
 その掛け声から、幸せな結婚パーティーが始まった。
 王侯貴族とは違い、庶民は着飾って家でパーティーをすることで結婚しましたということを周知するのだ。
 なので、ここでは誓いの言葉もいらず、ただ嬉しい祝いの言葉が飛び交うだけ。
 アリアたちがみんなのいる店の外までくると、わあっと大きな拍手に包まれた。
 そして、小さな花束を持ったララとナタリー、そして首にリボンを巻いたクウがやってきた。
「「アリアお姉ちゃん、リントお兄ちゃん、おめでとう!!」」
『わんわんっ!』
 ララがアリアに、ナタリーがリントに、それぞれ花束をくれる。
 クウは久しぶりに会えたアリアとリントが嬉しかったようで、体をふたりの足にもふもふとすりつけてくる。
「ありがとう、ふたりとも」
「クウもありがとう、よしよし」
< 152 / 160 >

この作品をシェア

pagetop