婚約破棄された悪役令嬢は、気ままな人生を謳歌する
「正直に言いますとね、国内からは批判の声も上がっているのです。最も多いのが、あなたをこの“悪魔の塔”から出せという意見ですわ。あなたのご実家が随分尽力なさって、急速に話が進められているとかいないとか」
(なんてこと……!)
エリーゼの言葉に、アンジェリ―ナは気をやられるかと思った。どうにか意識を保とうともやしケーキをひと口食べれば、ぎょっとしたような目でエリーゼが彼女を見る。
「ですけれど、私は断固として拒否するつもりです。あなたは、一生をこの呪われた塔で過ごすのがお似合いですわ。私が王子妃になったあかつきには、あなたがこの塔に住まわれる権利を永久に補償いたしましょう」
歓喜のあまり、アンジェリ―ナはついに我慢が出来なくなっていた。
腹心の友ともいえるララ、そしてビクター、ついにはスチュアートまでもが、それとなくこの塔とアンジェリ―ナを切り離そうとしてきた。アンジェリ―ナとこの塔には、前世からの切っても切れない縁があるというのに、誰も理解してくれないのだ。
今でこそ積極的にこの塔を離れるよう促す人間はいなくなったものの、心の底からそれを望んでいる者は存在しない。
(なんてこと……!)
エリーゼの言葉に、アンジェリ―ナは気をやられるかと思った。どうにか意識を保とうともやしケーキをひと口食べれば、ぎょっとしたような目でエリーゼが彼女を見る。
「ですけれど、私は断固として拒否するつもりです。あなたは、一生をこの呪われた塔で過ごすのがお似合いですわ。私が王子妃になったあかつきには、あなたがこの塔に住まわれる権利を永久に補償いたしましょう」
歓喜のあまり、アンジェリ―ナはついに我慢が出来なくなっていた。
腹心の友ともいえるララ、そしてビクター、ついにはスチュアートまでもが、それとなくこの塔とアンジェリ―ナを切り離そうとしてきた。アンジェリ―ナとこの塔には、前世からの切っても切れない縁があるというのに、誰も理解してくれないのだ。
今でこそ積極的にこの塔を離れるよう促す人間はいなくなったものの、心の底からそれを望んでいる者は存在しない。