ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来



どうしよう
今の囁きで、カラダしびれてきた・・・

頑張れ、ワタシ!
ついてけ、ワタシ!

もうこうなったら
返事してる暇なんてない

こっちからキスしちゃえ!


受け身なんかじゃ、また負ける
自分から仕掛けなきゃ


『・・・・・!!!!!』




ぶつかってしまった唇と唇。

その瞬間。
自分の頭の中で泡がパチンと弾けたような感覚。
自分の全身に渡って、ジワジワと熱を帯びていく感覚。

そんな感覚が私に襲いかかり、私はつい唇を離し、目を開けてしまった。


そんな私の目の前にいる彼は
さっきまでの一点の曇りのないまっすぐな瞳が一瞬にして
鋭い目付きに変化する。

言い方が悪いかもしれないけれど
今にも、獲物を捕らえようとする豹のような、そんな感じ

そんな空気にも呑まれてしまいそうなワタシ


自分から仕掛けてやるなんて
もうそんな無謀なコト、できない

彼のそんな空気に
呑まれてしまいそうなんかじゃなく
・・・・既にもう完全に、呑まれてしまってるから



チュッ・・



き、きた

うわ~やっぱりもう意識飛んじゃうよ
ど、どうすれば・・・




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