ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
彼は使えない?!
彼は神の手を持ってるって
妊婦の間では称されている人なのよ!
それなのに・・・
『酷い!ちょっとそれは』
「森村センセイ、そんな言い方、ひどーーい。今の発言、病院内のナースを敵に回しましたよ!サイアクーーサイアクーー」
カチンときた私が感情的になって彼に文句を訴え始めようとしたその時
看護師の杉野さんが彼に対して更に激しいブーイングを浴びせていた。
『・・・・・・』
彼女の浴びせるブーイングの激しさに言葉を失った私。
キュキュッ!
突然私の左手のほうから聞こえてきたピカピカの床をゴムスリッパのつま先で擦りつけるような音。
「ダメなものはダメ!今、屈筋腱縫うのに手をつけたところだから集中したいんだ。だからダメ。杉野さん、早く返事して!」
ブーイングを浴びせられたのに、それに屈することなく
毅然とした態度で看護師の杉野さんにそう促した執刀医森村医師。
「・・・ハーイ。」
さすがの杉野さんも、彼が醸し出す“絶対ダメ”という強気な空気を読んだのか、さっきまでのブーイングが嘘のように力なく返事をして、押さえていた受話器の手を外した。
「もしもし、お待たせしてスミマセン・・・今、重要箇所の縫合に着手しておりますので、申し訳ありませんが、入室はお断りさせて頂きたいのですが・・ハイ・・・本当にスミマセン・・・・・・・ハイ・・・・・ハイ・・・・わかりました、失礼します。」
あからさまに残念そうな声で電話応対していた杉野さん。
「ご理解して頂けたか?」
「ハイ。ワガママを申し上げてスミマセンってご丁寧なお詫びまで口にされてました。」
「じゃ今度は松浦クンに電話!」
「ハーイ。」
涼しげな様子で看護師杉野さんさんに話しかける執刀医と
一気にローテンションに逆戻りしてそう返事をした看護師杉野さん。
そして、手術室内には
杉野さんが再び電話をかけている声と私の心拍のリズムを示す音が交わり合いながら響き渡っていた。
彼は神の手を持ってるって
妊婦の間では称されている人なのよ!
それなのに・・・
『酷い!ちょっとそれは』
「森村センセイ、そんな言い方、ひどーーい。今の発言、病院内のナースを敵に回しましたよ!サイアクーーサイアクーー」
カチンときた私が感情的になって彼に文句を訴え始めようとしたその時
看護師の杉野さんが彼に対して更に激しいブーイングを浴びせていた。
『・・・・・・』
彼女の浴びせるブーイングの激しさに言葉を失った私。
キュキュッ!
突然私の左手のほうから聞こえてきたピカピカの床をゴムスリッパのつま先で擦りつけるような音。
「ダメなものはダメ!今、屈筋腱縫うのに手をつけたところだから集中したいんだ。だからダメ。杉野さん、早く返事して!」
ブーイングを浴びせられたのに、それに屈することなく
毅然とした態度で看護師の杉野さんにそう促した執刀医森村医師。
「・・・ハーイ。」
さすがの杉野さんも、彼が醸し出す“絶対ダメ”という強気な空気を読んだのか、さっきまでのブーイングが嘘のように力なく返事をして、押さえていた受話器の手を外した。
「もしもし、お待たせしてスミマセン・・・今、重要箇所の縫合に着手しておりますので、申し訳ありませんが、入室はお断りさせて頂きたいのですが・・ハイ・・・本当にスミマセン・・・・・・・ハイ・・・・・ハイ・・・・わかりました、失礼します。」
あからさまに残念そうな声で電話応対していた杉野さん。
「ご理解して頂けたか?」
「ハイ。ワガママを申し上げてスミマセンってご丁寧なお詫びまで口にされてました。」
「じゃ今度は松浦クンに電話!」
「ハーイ。」
涼しげな様子で看護師杉野さんさんに話しかける執刀医と
一気にローテンションに逆戻りしてそう返事をした看護師杉野さん。
そして、手術室内には
杉野さんが再び電話をかけている声と私の心拍のリズムを示す音が交わり合いながら響き渡っていた。