ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来



相談を持ちかけようとしている森村医師に対して
私のように警戒している様子が一切感じられないナオフミさんの返事。


森村医師がなにかたくらんでるなんて直感
気のせいかな?

だって森村医師はナオフミさんに対して
こんなに丁寧な応対しているんだもん

きっと森村医師はナオフミさんより年下で
きっと医師の世界は上下関係厳しいだろうから

なにかたくらむなんてそんな大それたこと、いくら森村医師でもできないよね


「今まで高梨さんの主治医は日詠さんだったみたいですけど、今後、俺に彼女の主治医を任せてもらえませんか?・・・・最後まで彼女を、見守りたいんです。」


ナオフミさんに向かって真剣な表情でそう語った森村医師。


サイゴまで彼女を、見守りたい・・・

その言葉
サイゴマデって
最後まで?

それとももしかして
最期まで?




もし森村医師が後者を指しているのなら
最期までと言ったなら

私、死んじゃうの?


ナオフミさんと再会する直前は
死ぬことばかり考えていたのに

いざ、自分の命がそう長くはないようなコトを耳にすると
死にたくない
心の底からそう思うよ


だって、今、左手に怪我をして手術したりして確かに大変だけど
私、幸せだもん

こうやってナオフミさんが傍に居てくれるんだもん
シアワセだよ



もし、森村医師の言葉が示しているように私の命がそうは長くないのならば

こんな運命
神様はイジワルだ


「最後までって・・・どういうこと?」



両腕を組み、眉間に深い皺が刻みながら
いつもよりもさらに低い声で私も気になっていたその言葉について森村医師にそう問いかけたナオフミさん。

私の気にせいかもしれないけれど
そんな彼はその問いかけに少し不機嫌さが入り混じっているような気がした。


クスッ!





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