ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
「そういえば、昨日もまーちゃん、そう言ってくれとったな。ゴメンな、同じコト聴いちゃって。」
「ええよ。構わんよ。大事なことやで。ちゃんとわかっとるでええよ。」
「ありがとな。まーちゃん・・・いや、森村先生。」
「おう!」
申し訳なさそうに謝りお礼を口にした中根さんに森村医師はニヤリと笑顔を浮かべてみせてから、さっき外した包帯を中根さんの親指にきれいに巻きつけた。
「よし、今日も美しく包帯8の字巻き完成!さってと・・・」
そして森村医師は満足気にそう呟きながら再び立ち上がって辺りを見回した。
その時・・・・
ガオーッ!ガオーッ!ガオーッ!
えっ?ライオンの鳴き声?
「まーちゃん、救急から呼び出しだよ!ゾウは整形外科でライオンは救急だろ?」
ライオンの鳴き声音が聞こえてきただけでいとも簡単に森村医師にそう声をかけた厳つい顔の中根さん。
「そうそう。あー、俺、まだ、どら焼き食ってないんだけどな。」
森村医師はというと右手で自分の左肩を揉みながら少々だるそうにそう呟いた。