ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来




『約束する。』


「・・・日詠センセ?」


『キミの大切な友人の未来は・・・俺が導く。』


「・・・・・先生・・・」


『俺じゃなければできない・・・今はそう思えるんだ。』




もう彼女がいない寂しさを紛らすために学ばなくてもいい
これからは彼女を追いかけるために、そして彼女を導くために学ぶんだ

これからの伶菜は
俺が追いかけて
そして
俺が導く


俺はこの日から
伶菜と俺のそれぞれの2本だった道がうっすらと1本に重なって見えた未来への道を
確かなものにするために
学び歩み始めた。



僕はキミの希望になれるのか?

その疑問を捨て
僕はキミの希望になる

そう心に誓って・・・









それから約1年。


桜が満開になり始めた4月。
新入職員や異動職員の辞令交付式が終わった名古屋南桜総合病院の院長室で。



「日詠くん、頼んだよ。」


『中川院長。この度は本当にありがとうございます。』


「坂田院長、奥野くんにもくれぐれもよろしく伝えてくれ。」


『承知しました。行ってきます。』




俺は、大切なものを手にしたままそこを飛び出した。




僕はキミの希望になる

1年前に心に誓ったその言葉を再び胸に深く刻んで。

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