ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
「あーあ、森村クン。中川院長のメッセージ、こんなにも派手に破っちゃって・・・ちょっと日詠クン、なんとか説得しなさいよ。南桜病院も手の外科のドクターがいなくなると困るんでしょ?」
森村医師の胸元あたりの宙をひらひらと舞う紙切れに目をやりながら、ボソッとそう呟いた奥野先生。
「・・・いいんじゃないですか?本人がそこまでこの病院で働きたいっていうのなら。」
ちょっと、ナオフミさん
いくらなんでも、そんなにあっさり “いいんじゃないですか” なんて言ってくれちゃって
「そうそう、オレはオレということで♪」
「・・・ま、俺はそのほうが変なコトに気を取られずに仕事に打ち込めるしな。」
ナオフミさんは
それでいいんだ・・・
しかも
“変なコトに気を取られずに”なんて
変なコトってきっとワタシのコトだよね?
いくら別れてしまったという過去の事実があろうとも
変なコト扱いされるのは
ちょっと、いや結構、胸が痛んだりするなぁ
いくら自業自得とはいえ・・・
今日、臨床心理士:高梨伶菜の初出勤という・・・とりあえずおめでたい日になるはずだったのに
こんなにもヘコむなんて
ワタシ、今後
ちゃんと患者さんと向き合えるのか
不安になってきちゃった
はあぁ~
ダメダメ!!!
しっかりしなきゃ////
パタッ、、、パタッ、、、パタッ・・・・・
再び院長室内に響き始めた日詠尚史という人物の足音。
それはつい先ほどの彼の発言によってヘコんでいた私のほうに再び近付いてきていた。
ナオフミさんは
今度こそ
こっちに向かってる
どうしよう・・・
ワタシ
本当にどうしていいのかわからない
トリアエズ、ワラウ、ジャナクテ
コンドコソ、スカサズ、アヤマル?
ソノホカニ
ナンカ、ナンカ、イイホウホウ・・・・
ダメダ・・・・ワカンナイ
ワタシ
コンドコソ
ホントウニ
ドウシタラ・・イイ?
ピラッ!
「コレは、キミ宛だ。」
えっ?!
コレ、どういうコト?
どういうコト、なの?
ねえ、ナオフミさん