ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来




そんなことを考えている中、
この場で、俺が城北病院への異動を断ったならレイナの世話は自分がするなんて森村がうるさく囃し立てているけれど、


グシャッ!!!!!!



「日詠サン!!!!!!いい加減、痛いってば!」


『・・・悪いな。ちょっと押し付けすぎたか?』



今、いちいちこの男に一から説明している暇がない
だから中川院長からの”城北病院で迷惑かけている暇があったら戻って仕事しろ!”とみたいなメッセージが書かれた紙を彼の顔面に押し付けた。
その紙をさっさと破り捨てて城北病院で働くと言ってきかない森村にもう構っている暇はない


俺が着替えもしないまま南桜病院院長室を飛び出して
ここに駆け付けた用件をきちんと果たさなければならない




『コレは、キミ宛だ。』




自分から買って出た、中川院長の伝書鳩役なんだ


俺は今度こそ
俺の足で追いかけて
俺の手で
掴みに行くんだ

誰がなんと言おうとも





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