ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
だから私からもご褒美の
あまい甘いキス。
『あと50歩だけだよ。』
「100歩な。」
『このまま病院に着いちゃうよ・・』
「昔からの言い伝えは多分間違いない。」
『・・・五十歩百歩ってヤツ?』
「そういうコト。じっとしてろな。」
小さな声でそう呟いた彼のほうを見上げると
彼の頬は
さっきよりももっともっと
いや今までに見たことがないぐらい
赤く染まっていた。
そして私は
暖かな春の日差しに包まれながら
再び一緒に歩み始めた。
本当にダイスキな人と一緒に。