ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
ナオフミさんの小さな溜息が聞こえた。
「ああ、オレにとってはな」
『どうしよう、バイ菌・・・』
「だからデブリしといた。」
『痛くなかったのに、どうやって・・・』
チュッ♪
『な・・な・・・』
な、な、ま、またキス?!
3度、目・・・・
白衣を羽織ってる私が
手術着姿のナオフミさんに
人目が少ない駅員通用口とはいえ
こんなところで3度目のキス・・・
傷洗浄とキス
痛くないどころか
「これがデブリードマン。」
とろけるような治療
「さ。行くぞ。急病人。」
かなり甘くそして・・・ちょっぴり難解な・・・嫉妬してるっていう表現
それは
口ベタな彼らしい表現なのかもしれない
『違うもん!』
「そういうことにしとけ」
難解な問題が解け始める快感から
イジワルな解答をしたくなる
『ヤだ。だって違うモン!』
彼の胸の奥の声を引きずり出したいから・・・
「・・・・・・・離したくない。」
余計な言葉、一切ナシの
彼のストレートな言葉を・・
チュッ♪