ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来




堪えきれない涙が流れてしまった。
自分が今からしようとしていたコトを彼が理解してくれていた気がしたから。

彼が彼自身の力でこの先、立ち向かおうとしていることがちゃんと感じられたから。

そんな彼によってもたらされた嬉しい涙が堪えきれなくて・・・



「・・もう泣かすようなマネしないって強く思ってたのにな・・」



くっつきあってた額がゆっくりと離れ、
彼は少し困った顔をしながら穏やかに笑った。



『・・・うっ・・・』


哀しくて泣いてるわけじゃないって弁解しなきゃいけないんだけど
彼の優しさで自分のココロが満たされすぎて
言葉が出てこなかった。

涙でぐちゃぐちゃになった私の頬。
きっとアイカラーもチークもボロボロになってる。
そんな姿、彼に見せたくない。


でもナオフミさんは両手で優しく私の頬を包みグイッと上へ引き上げた。


「傍にいてくれるんだろ?」


『・・・うっ・・』


そして私の頬を伝っていた涙は彼の親指でそっと拭われた。



「それだけで、次の一歩が出せるんだ。単純だろ?俺。」


そう言いながら優しく微笑んだナオフミさん。


「だからもう1回、充電。」



そして再び彼の額は私のおでこにくっつけられた。


必要としてくれる人がいるコト
今こうしてちゃんと生きているから
気がつくことができたんだ


ナオフミさん
これからの私達のミライ
大切な人達と繋がりあえるといいね


きっと大丈夫だよね
アナタのその笑顔を見ていると
私、そう信じられるから



「よし。充電終わり。行くぞ。」


『うん!』




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