強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
私は、真夜のことが好き。

その感情には、もうとっくに気が付いている。

でも、子供の頃のように正直に、好きだと伝えてもいいのか分からない。


母を亡くしてから、私は、人を好きになることがこわかった。

好きになって、その人が自分にとって大切な存在になればなるほど、失ったときのショックは大きいから。

私は、できればもう母を亡くしたときのような悲しい思いはしたくなかった。

だから、真夜と音信不通だった七年間で、必死に真夜への気持ちを忘れようとしていたし、忘れることができたと思っていた。

でも、真夜と再会して、結婚をしてしまった。

そうしたらもう認めるしかなかった。


――やっぱり私は、真夜のことが好きなんだ。

< 160 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop