強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
「明の気持ち、正直に言っていいよ。大丈夫。俺もお前と同じ気持ちだから」
真夜のその言葉にハッとなって顔を上げる。
真夜の気持ちって……?
「俺も、明のこと好きだから」
真夜が、私のことを好き?
彼の顔を見つめたまま、私は頭が真っ白になった。
理解が追い付かない。
ポカンとした表情を浮かべている私に、真夜はなぜか呆れたようなため息を吐いた。
「つか、結婚したばかりの頃、俺は伝えたよな。明のことが好きだって。それなのに明は何も言ってくれなかったけど」
――待って。それって、いつのことだろう。
少し考えてからふと思い出した。
たぶん真夜から Viola Luna のレストランのランチビュッフェのチケットを貰った日だ。
『――俺は好きだよ』
確かにそう言われた。