強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
「ええええ⁉ あれ本気だったの?」

焦って問いかけると、真夜は頷きながら優しく笑った。

「当たり前だろ」

そう言われた瞬間、また瞳からポロッと涙が零れた。

私は大きく頭を振る。

「こんなの嘘だありえない」

「嘘じゃないから」

「じゃあこれは夢だ」

「なんでそうなるんだよ」

「だって、子供の頃から何度も何度も告白したのに、真夜はぜんぜん相手にしてくれなかった。だから、この展開が信じられない。これは夢だ」

「ほら、現実だ」

そう言って、真夜が私のおでこをピンと軽く弾いた。

「いたっ!」

痛みがあるってことは夢じゃない……?

けれど、それにしても痛すぎる。本気でデコピンしてきた。ヒリヒリとするおでこを手でおさえながら、私は真夜を睨むように見つめた。

「なんで急にデコピンするのバカ真夜」

「バカだとこら」

「い、いひゃい~」

真夜が私の頬を両手でつまむと、びろーんと横に引っ張る。

< 162 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop