強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
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「それではまた二週間後に診察です。そのときまでに母子手帳を貰ってきてください」
ほんわかとした雰囲気のおじいちゃん先生に笑顔で見送られて私は診察室を後にした。
このあとは会計を済ませるため待合室で名前を呼ばれるのを待つだけ。
今日の午後は半休を貰い産婦人科へと向かった。
診察の結果、現在妊娠七週。
無事に心拍も確認でき、母子手帳が交付された。
出産予定日は来年の六月。順調に妊娠が進んで、予定日頃の出産になれば、真夜の誕生日と同じ月に産まれてくることになる。そのことにますますお腹の赤ちゃんを愛しく感じた。
真夜が入院してから今日で五日が経つ。
一日目に入院に必要なものを持って病室を訪れたきり、それ以降はお見舞いへ行っていない。たった一週間だから来なくていい、と真夜にきつく言われてしまったから。
「――姿月明さん」
受付で名前を呼ばれてハッと顔を上げた。