会長候補はSweets☆王子!?
会長は、すぐさま女子生徒の体育館用シューズを脱がせると、それを自分のブレザーを上着でくるんで、膝の間に入れて寝かせてやった。
そして、シャツの上のボタンを外し、楽な姿勢を取らせると、保健教諭の方に向かって大きく手を振って知らせたのだ。
『あたし、小さい頃から長期入院してて病院にいることが多かったから、そういう時の応急処置だけは得意なんだー』
塚本会長は、後で俺にそう話してくれた。
ちょっぴり気恥ずかしそうな、はにかんだ笑顔が、俺の持つ塚本さんの印象を変えつつあった。
「塚本さん、本当に池永を立候補させてもいいんですか?」
「それは、あたしが決めることでも、口出しすることでもないよ。
少なくとも、池永君はあたしよりもずっと『前向きな』気持ちで、生徒会長選挙にチャレンジしようとしてるじゃん」
「前向き……ね。
確かに、迷惑なくらい前向きですよ。池永隼人は。
赤点だらけ、遅刻早退無断欠席は当たり前で、大学進学はほぼ不可能っていうのに、どうしてあんなにポジティブでいられるんですかね?」
理解出来ない。だから、俺は理解したくないし、受け入れたくもない。
そして、シャツの上のボタンを外し、楽な姿勢を取らせると、保健教諭の方に向かって大きく手を振って知らせたのだ。
『あたし、小さい頃から長期入院してて病院にいることが多かったから、そういう時の応急処置だけは得意なんだー』
塚本会長は、後で俺にそう話してくれた。
ちょっぴり気恥ずかしそうな、はにかんだ笑顔が、俺の持つ塚本さんの印象を変えつつあった。
「塚本さん、本当に池永を立候補させてもいいんですか?」
「それは、あたしが決めることでも、口出しすることでもないよ。
少なくとも、池永君はあたしよりもずっと『前向きな』気持ちで、生徒会長選挙にチャレンジしようとしてるじゃん」
「前向き……ね。
確かに、迷惑なくらい前向きですよ。池永隼人は。
赤点だらけ、遅刻早退無断欠席は当たり前で、大学進学はほぼ不可能っていうのに、どうしてあんなにポジティブでいられるんですかね?」
理解出来ない。だから、俺は理解したくないし、受け入れたくもない。