会長候補はSweets☆王子!?
『だから、人それぞれ環境やシチュエーションは違うんだから、それを嘆いたって始まらねえの。そうゆうこと』


「ずいぶんと大人なんだね? 池永君は」

『見直したか?』「まさか」


 伝声管越しに、二人きりのカフェの空間内で深夜のおしゃべり。
 最初会った時は、あたしはこの人に怯えるばかりだったのに、今では対等に話すことが出来る。それもタメ口で。


『真希ちゃんは、敬語使わなくなってから、本当の自分が出るようになったんじゃねえの?』

「そうかな?」


 考えてみれば、あたしが堅苦しい言葉遣いを止めたのは、池永君からの忠告がキッカケだった。

『もう、彼氏とはタメ口で話すようになってるのか?』

「当たり前でしょ?」

『そっか、良かったな。頑張れよ』


 バニラエッセンスの香りがする。あたしが付けてる香水よりも、ずっと強い芳香が漂っている。

 池永君は、この香りが大好きなんだね。
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