会長候補はSweets☆王子!?
『真希ちゃん、ボルシチ好きか?』

「ボルシチ? ウクライナの家庭料理よね。ええ、大好きよ」

『……明日の俺の夕飯、ボルシチの予定なんだけど、真希ちゃん食べに来ないか? 一人だと鍋いっぱいのボルシチ、全部食いきれなくってさ』

「作る量、減らせばいいと思うよ」

『そりゃあ、そうだな』


 伝声管が静かになった。

「寝た?」『寝た』

「お休み」『お休み』


(ロマンスの神様、今夜あたしは嘘をついてしまいました。
 林君はこんなあたしのことを許してくれるのでしょうか……?)


『これ! 真希よ。真希よ、聞いておるか?
 ワシじゃ、ロマンスの神様じゃ』

 あたしは、思わずベッドから飛び起きてしまった!!
 久しぶりにロマンスの神様からのありがたいお声が、脳内にダイレクト!


「ご、ご無沙汰してます!! ロマンスの神様っ」


『真希、気を付けよ!! 繰り返しになるが、《恋は好事魔多し》じゃ』


 有り得ない程に切迫した、神様のお声。
 あたしはうさぎのぬいぐるみ『ももちゃん』を強く強く抱きしめます。
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