会長候補はSweets☆王子!?
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(るんるんるん らんらんらん)


 ガラにもなく、ハミングしながら林君と一緒に歩く小倉城勝山公園入り口のプロムナード。


……って言っても、実際にメロディーを口ずさんでた訳じゃなくて、それはあくまでもあたしの心の中です。


「矢田部さん、すっかり遅くなっちゃったけど、お家には連絡しないで大丈夫?」

「あ、もう20時過ぎちゃってますね」


 手元のスイス製腕時計に目をやって、それから小倉城庭園側のお空を見上げます。 

「この季節になると、まだほんのりと明るいですね~」


 あたしは林君に話し掛けました。
 大したことじゃなかったけど、そんな何気ない風景も、今日のあたしにとってはすっごく素敵です。

「だよね。で、門限とか心配ないの?」


 こんな風に、同世代の男の子から気をつかってもらうことも、親しげにおしゃべり出来ることも、今までは考えも付きませんでした。
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