会長候補はSweets☆王子!?
「あたしの家、普段両親いないから、基本的には執事のアドルフォさんに連絡するような感じなんです。
 心配要りませんよ。さっき、メールしてますから」


「……し、執事? さ、さすがは国会議員のお嬢さんなんだね」


 いけない! 林君が少し引いちゃってる。

「そ、そんなことないですー! ちょっと家が大きい位で、それ以外は普通のご家庭と変わりませんから」

「いやいや、矢田部さ……じゃなくて、真希ちゃんのお家は立派なセレブリティだよ。そのこと自体は誇っても別に悪くないって」


 ちょっぴり、ほんの少しだけど、あたしにとっては気になる言い方です。

 みんな、今まで小さい頃からあたしのことを『矢田部真希』という個人ではなく、『矢田部家』という括りでしか見てくれなかったから。
 だから、そういうバイアスとかカテゴライズは抜きで、一個人としてあたしを好きになってくれないのかなあ? って。


「でも……僕は、そんなの関係なく、真希ちゃんの素直で飾り気のない可愛らしさが大好きだよ」



 大好きだよ。ダイスキダヨ? だい・すき・だよ!?
 

 あたしは、あまりにも突然の林君の一言に、歩みを止めてしまいます。

「あ、ごめんね。こんな風にしか想いを伝えられなくて」
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