君のとなり。
だって紫苑は運動場で夢葉と
二人三脚の練習をしてるはずなのに。

こんなところでサボってたのか。

なんて考えつつ私は口を開く。

「二人三脚の練習でコケて
軽く足を捻っちゃったみたい。」

すると彼はこっちにおいで、と
いうように手招きして私を保健室の
消毒が香るベッドに座らせた。

「俺が手当てしてあげる。」

「いいよ、そんな...」

「怪我人は黙ってて。」

彼は私の足を掬い上げるように
持つと腫れ具合を確認して
湿布を貼り、テーピングしてくれた。

「ありがと。」

お礼を言うと彼は私を
ふわりとベッドに押し倒した。

「その怪我、鳴海と二人三脚の
練習してるときに出来たの?
2人って相性悪いんじゃない。」
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