美髪のシンデレラ~眼鏡王子は狙った獲物は逃がさない~
美髪の少女の後ろ姿に見とれているうちに、ヘアケアに関する基礎知識の座学が始まった。

生理学、解剖学に基づく、頭皮や頭髪・皮膚の話。

そしてヘアケア商品に使われる薬剤等に関する知識は単純にためになった。

だが、朔也の心は完全に目の前の少女に捕らわれていた。

゛髪フェチ゛

自覚はなかったが、もしかしたら自分はそういった類の人間なのかもしれないと、朔也はこの訳の分からない感情を、そう結論付けようとしていた。

しかし、時を見計らったかのように少女と同じような美しいサラサラヘアを持つ本物のヘアモデルが現れたのだが、何故か心は動かされなかった・・・。

益々混乱していく朔也だったが、何せクールなロボットと評されるほど無表情。

端から見たら、ただつまらなさそうに教室に参加させられているように見えていたに違いない。

朔也の混乱をよそに、少女は本当にイキイキと講師である店長の話を聞いていた。
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