永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜
「坂野せんぱ…」
「あんなところ見たのに帰るつもりだったの?」
「……っ!」
先ほどの紘毅くんと、その女性の姿が脳裏をよぎる。
私は紘毅くんと一緒に外を出歩けない中で、女性は簡単にそれをやってのけたのだ。
羨ましいと思う反面、悔しくもあって。
年上の人には敵わない、なんて思ってしまう自分もいた。
「おいで、今日は。
手を出さないって約束する」
「……でも」
「そんな顔されて放っておけないから」
とてもふざけているようには見えなくて。
その優しさに、気づけば頬に涙が伝っていた。
「ほら、そんな我慢して」
「…っ、すみませ…」
私の肩を抱き寄せる坂野先輩。
優しく頭もポンポンされる。
その優しさに流されるように、私は坂野先輩の家に行くことにした。