蛍火に揺れる
その翌日。
私達にとって、少し面白い展開が訪れた。
「ちょっとお母さん!気が早いって!!」
夜になって宅急便で届いた段ボール。
私は送り主である、うちのお母さんに怒りながら電話をかけている。
『いやーでもあと四ヶ月でしょ?そろそろ準備しないと』
「まだぜっんぜん部屋も準備してないし!」
『そんなこと言ってちゃあっという間に産まれちゃうわよ』
うちの実家から送られてきた荷物の内容とは。
赤ちゃんの真っ白いセレモニードレス、おくるみに肌着数枚(しかも母親お手製!)
ベビーバウンサーにオムツ換え用のクッションとシートというベビー用品の数々、であったのだ。
正直まだ四ヶ月もあるので、ベビー用品に関してはまだ全く準備をしていない。
私が怒っているのに対し、やっぱりお母さんは呑気にマイペースな口調だ。
『いやーね、あなたが産まれた時は予定日よりも二週間も早くてね。
産休に入ってすぐだったから、ロクに準備もできないまま産まれちゃったのよ』
「まぁ気持ちは分かるけどさぁー」
そうため息をつきながら相槌を打つ。