蛍火に揺れる
あまりピンとこない私に対し、お母さんはどちらかと言えば熱弁気味で…少し温度差が。

『家でゴロゴロしてる暇なんかないわよ。あとたった四ヶ月なんだから、ね?わかった?』

あまりの剣幕に押されて、私はただ「…はい」としか返事ができない。
お母さんは『よろしい』と満足そうな返事。

そして電話を切った私は、思いを巡らせる。

(やり残したこと……何かあったっけ?)

色々思い返してみても、あまりこれと言ったものは。
例えば海外旅行!なんてものはもう行けないだろうし。
パソコンが欲しい…と言ってもすぐに買えそうだし、何よりノリ君の意見も必要であろうし。

気になる漫画?は漫画喫茶にでも行こうか。
まぁ子供が産まれたら気軽に行けないだろうし……。


「……あ!」

そういえば一つ、やりたかったけど……時間が無くてなにもできなかったことが一つだけある。
思い立った私は、すぐに家を出る準備をして近くの本屋に走っていった。
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