かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
いつしか、いつでも、ランチをとるという3人の形ができていた。
 その中で芽生えた気持ちというものか。
「見てて解るもの。あなたが、澤石くんの世話焼きしたいってこと」 
 香花ちゃんはいつになく、鋭い眼差しを向けてきた。
「澤石くんの……純の、どこがいいの?」
 私は同じく牙を向けることはせずに、穏便に問い質した。
「あのひとからは、愛情を感じるわ。私を思ってくれている、気持ち」
 ――ごめん、と、私はこころの中で念じながら、尚も考えを紡いだ。
 正直、香花ちゃんは、夢の世界にいる。
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