かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
 ここで、余計な父親の存在が出てきても疎ましいだけ。
 だから、私の恋愛沙汰に母が顔を突っ込むのは、何かそれも疎ましいだけ。
「他に、好きなひとが、できた?」
「お母さんにそういうこと言うのはめんどくさいから」
 ちゃんと湯煎で皮を剥いた、ハッシュドビーフの中のトマトを崩しながら私は応えた。
「ちょっと前まで親友のように教えてくれてたじゃないの。気になるじゃな~い。女の人生は、男で決まるのよ」 
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