かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
私の右肩が、純の左肩にぶつかりそうで、ちょっとどきどきしている。
「ああ、まあ……」
さすがに純も気が付いていたようだ。
「だからね、私、友だちに相談したの。そしたら少しは純と距離を置いて、やきもきさせるように駆け引きしたらどうかって云われた。はは、でもそんなの無理。私は直球勝負だからさ。こうして純とふたりきりになれるのが嬉しいよ」
自分の気持ちを素直にぶつける自分が、嫌いだったり好きだったり。
「そうか」
「ああ、まあ……」
さすがに純も気が付いていたようだ。
「だからね、私、友だちに相談したの。そしたら少しは純と距離を置いて、やきもきさせるように駆け引きしたらどうかって云われた。はは、でもそんなの無理。私は直球勝負だからさ。こうして純とふたりきりになれるのが嬉しいよ」
自分の気持ちを素直にぶつける自分が、嫌いだったり好きだったり。
「そうか」