かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「だからさ、柚実は解ると思うけど……思い入れのあるライブになると思う。そこで、アンタにまたオリジナル曲の歌詞を頼みたい」
「そっか。……香花ちゃんじゃ、歌詞は書けない?」
純粋とも、邪推ともいれる言葉を投げ放った。
「うん……。なんか、あの子の書くものは書くものでいいんだけど……何か、こう……違うんだよな。やっぱり柚実の方がしっくりくる」
私はちょっと嬉しくなった。
私ができることが、彼らをサポートできるのだ。
他の誰にも譲れない――たとえ、文芸部所属の香花ちゃんにでさえも。
私は、何の実力もないけれど、散文を書くことで純の助けになるのなら、嬉しいことこの上ない。
「そっか。……香花ちゃんじゃ、歌詞は書けない?」
純粋とも、邪推ともいれる言葉を投げ放った。
「うん……。なんか、あの子の書くものは書くものでいいんだけど……何か、こう……違うんだよな。やっぱり柚実の方がしっくりくる」
私はちょっと嬉しくなった。
私ができることが、彼らをサポートできるのだ。
他の誰にも譲れない――たとえ、文芸部所属の香花ちゃんにでさえも。
私は、何の実力もないけれど、散文を書くことで純の助けになるのなら、嬉しいことこの上ない。