かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
でもお金もらって働いているのだから、教師も暑さは我慢しろ。
身体の細い高野先生も、その利発そうな額に汗している。
私は物理の補講を終え、相変わらず解らないことだらけで、質問にきていた。
別に、もっと仲良くなりたいとかそういう感情はない。
「――どっからとっかかればいいの?」
高野先生はパタパタとうちわで自分を扇ぎながら応えてくれる。
「初めからやればいい」
「でもこれ、数式ばっかりじゃん。数学やればいいってこと? でもこんなの数学でもまだ習ってないよ」
「数学でやる内容を、物理はもっと早くやるの。物理のなかで数学やればいい」
「数学は得意な方じゃないんだよね……」
この暑さのせいか、私は愚痴を零したくなる。
身体の細い高野先生も、その利発そうな額に汗している。
私は物理の補講を終え、相変わらず解らないことだらけで、質問にきていた。
別に、もっと仲良くなりたいとかそういう感情はない。
「――どっからとっかかればいいの?」
高野先生はパタパタとうちわで自分を扇ぎながら応えてくれる。
「初めからやればいい」
「でもこれ、数式ばっかりじゃん。数学やればいいってこと? でもこんなの数学でもまだ習ってないよ」
「数学でやる内容を、物理はもっと早くやるの。物理のなかで数学やればいい」
「数学は得意な方じゃないんだよね……」
この暑さのせいか、私は愚痴を零したくなる。