かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
 物理という大きな大きな壁にぶつかっていた。
 結局釈然としないまま、私は職員室を後にした。
 補講は午前中で終わりだった。
 私はふと、脚を止め、廊下の窓から見える空を仰いだ。
 どこまでも青く突き抜け、雲も高く伸びている。
 ――祐太はそこにいる?
 ちゃんと私を見守っててくれてる?
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