かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「何だ、学校に来てたのか。俺はこれから軽音の練習」
解ってる。
去年、瞬とつきあっていた時、お昼頃から学校で練習をし、夜は郊外のスタジオで練習をしていた。
「ちょっと話しないか」
「しないよ」
「詞は?」
「書かない」
物理が解らないのと、祐太がいなくなったのと、瞬との短いつきあい、そして純への届かなかった思い――色んなことが、私の中でシャッフルされて、今は変な色の感情が沸き起こっていた。
何だか、むしゃくしゃしていて、そんな態度になってしまった。
純はしばらく黙った後、口を開く。
解ってる。
去年、瞬とつきあっていた時、お昼頃から学校で練習をし、夜は郊外のスタジオで練習をしていた。
「ちょっと話しないか」
「しないよ」
「詞は?」
「書かない」
物理が解らないのと、祐太がいなくなったのと、瞬との短いつきあい、そして純への届かなかった思い――色んなことが、私の中でシャッフルされて、今は変な色の感情が沸き起こっていた。
何だか、むしゃくしゃしていて、そんな態度になってしまった。
純はしばらく黙った後、口を開く。