かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
 そんなカッカしている自分を抑えようと、夏空が高い、窓の桟に両手を掛けた。
 先生と対峙していると、どうしても。
 どうしても、純との関係に亀裂が入ったのは、先生のせいだと。
 香花ちゃんという、登場人物を私の物語の中に登場させたことで、純との溝ができた。
 そのきっかけを作ったのは、高野先生だ。
「言い寄っている――まあ、そうかもな」
「失恋引きずって、自棄になってるんじゃないの? それともJKブランドがいいの?」
「何か、黒沢と話してると、高校生を相手にしている気がしない。もっと対等な――旧友のような感じかな」
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