かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「そりゃどうも」
 私たちはまた、顔を見合わせて笑う。
 ひとしきり笑ったあと、私たちは黙り込んだ。
 この海水浴場は、大盛況だった。
 カップル連れ、友だち連れ、家族連れ。色んなひとたちがきている。
 皆、楽しそう。
 期間限定のスポットを満喫しているようだ。
 私と先生は、どんな関係に見えるのだろう。
 カップルには見えないだろう。せいぜい、兄妹といったところか。
 もしも隣にいるのが純だったら、ちゃんと恋人同士に見えただろうな。
 年相応の高校生カップル。
 だけど、ああいう性格だから、純は水辺ではしゃいだりしないんだろうな。
“濡れるのは面倒”とか言いそう。
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