かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「意外」
ピシャッ!!
「ぎえぇ!」
咄嗟のことでも、可愛らしい悲鳴が出せない、自分の親父的な性分を恨んだ。
「あはは。大丈夫。だいじょぶだよ」
先生は優しく耳許で囁いた。
「マジごめん――。しばらく手、繋いでて」
そう言いつつも、自覚して私は先生から離れた。
すると、先生はぐい、と私を抱き寄せた。
「いいよ。このままで。密着してた方が安心だろ」
ピシャッ!!
「ぎえぇ!」
咄嗟のことでも、可愛らしい悲鳴が出せない、自分の親父的な性分を恨んだ。
「あはは。大丈夫。だいじょぶだよ」
先生は優しく耳許で囁いた。
「マジごめん――。しばらく手、繋いでて」
そう言いつつも、自覚して私は先生から離れた。
すると、先生はぐい、と私を抱き寄せた。
「いいよ。このままで。密着してた方が安心だろ」