かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
不意に名前を呼ばれた。
教壇に立っているのは、物理の高野先生だ。
1限目が始まる前の、HRだ。
「なんですか」
私が彼の許へ行くと、廊下に出るように促された、
「あの、彼女ができたんで」
あたまをぽりぽり掻きながら、先生は言う。
「へ~え」
「海で友だちに誘われるがまま、その……いわゆるナンパというものをしたら、どうもその子としっくりきて、さ」
「よかったじゃん。――でも、その相手、未成年とか言わないよね
「言わない言わない。大丈夫だ。安心しろ」
教壇に立っているのは、物理の高野先生だ。
1限目が始まる前の、HRだ。
「なんですか」
私が彼の許へ行くと、廊下に出るように促された、
「あの、彼女ができたんで」
あたまをぽりぽり掻きながら、先生は言う。
「へ~え」
「海で友だちに誘われるがまま、その……いわゆるナンパというものをしたら、どうもその子としっくりきて、さ」
「よかったじゃん。――でも、その相手、未成年とか言わないよね
「言わない言わない。大丈夫だ。安心しろ」