かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
ただひとりで、自分の手のツボを押している。手持無沙汰なのだろう。
あの子が野原香花ちゃんだ、と私は思い、純をないがしろにして香花ちゃんの許へ赴く。
「野原さん」
私が声をかけると、彼女はびくっと身体を震わせた。
前髪を斜めにピン止めしていて、肩にかかる髪が揺れた。
「ああ、驚かせてごめんね。私、黒沢柚実っていうんだけど」
「は、はあ……」
こころなしか、おどおどしている。小動物みたいで可愛いんだけど。
「お昼って、お弁当? 学食?」
「あ、あの、お弁当、です、が」
あの子が野原香花ちゃんだ、と私は思い、純をないがしろにして香花ちゃんの許へ赴く。
「野原さん」
私が声をかけると、彼女はびくっと身体を震わせた。
前髪を斜めにピン止めしていて、肩にかかる髪が揺れた。
「ああ、驚かせてごめんね。私、黒沢柚実っていうんだけど」
「は、はあ……」
こころなしか、おどおどしている。小動物みたいで可愛いんだけど。
「お昼って、お弁当? 学食?」
「あ、あの、お弁当、です、が」