かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「いいよ」
「何もらえるのかな~。指輪かな~、ブランドの財布かな~、現金かな~」
「いい子にしかサンタさんはこないぜ、よしちゃん」
 この子はたまに、私の呼び名を変える。
 いつもは名前呼び捨てのくせして、何気なくよしちゃんとか、よしみちゃんとか。
 その度にどっきんとして私は浮足立ってしまう。
 何だか、子ども扱いされるのも悪くないかも。
「私、いい子じゃない?」
「いい子だな」
 そう言って、よしよし、と私のあたまを撫でる純。
「純くんもいい子」
 私も彼のあたまを撫でる。
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