かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
 ププー、とクラクションが鳴った。
 私たちは広めにとられた歩道を歩いていたので、何も車の邪魔になることはしていないのに、と思うと、真っ赤なスポーツカーが横づけされた。
 ウインドウがゆっくりと開く。
 そこにいたのは……。
「香花ちゃん!?」
 助手席にクラスメイトの彼女がいたのだ。
 笑みさえ浮かべて、片手を振っている。
 開け放された窓の奥には、冬なのに真っ黒な肌のイケメンがハンドルを握っていた。
 例のサーファーの彼氏だろう。
 香花ちゃんは真っ白いコートに身を包んでいて、そのまま車から降りてきた。
「柚実ちゃん、純くん、仲良くやってるのね」
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