かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
 私は保健室へと場所を替えた。
 女の若い先生は、私の生理の重さを理解してくれた。
 だから、しばらくは保健室のベッドで眠りこけていた。
 教室の机より、ずっと寝心地がいい。
 ベッドは、天国だ。
 ――病院のベッドの上でいってしまった、あの子も、きっと安らかに眠っていることだろう。
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