かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
 純は――?
 この子も、どちらかというと、人間関係はつかず離れずのひとだ。
 私が案じていると。
「なぁ、その、タコウインナーくれ」
 なんつって、私のお弁当箱を覗いて、相変わらずのマイペースだった。
「それよりも、弓佳。コータくんとうまくいってるの?」
 私は純と同じく、タコさんウィンナーをフォークに刺しながら言った。
「そりゃあ、まあ、勿論。最近はラブホデートか多いかな。ヘタにボウリング行くよりも、安く済んでゆったりできる。生理中で、エッチなしでも、楽しいよ」
< 92 / 400 >

この作品をシェア

pagetop