Flower Pink
「じゃあ……私が抱きしめる……!」
私がフワッと優しく桜雅さんを抱きしめると桜雅さんは少し涙を零した。
「ずっと夢を見てた……海桜が俺の腕引っ張ってくれてさ……でも上手く足が動かなくて……でもさっきはやっと足が動いて前に進めたんだ……」
桜雅さんのその言葉に私もぽろぽろと涙が出る。
「……うん……おかえり、桜雅さん」
「……ただいま、海桜」
桜雅さんも夢を見てたんだね。
これも夢かと思うけど桜雅さんの温かみに夢じゃないと実感する。
この温かみをもう失いたくない。
3ヶ月、桜雅さんに抱きしめて貰えなくて分かったよ。
……私はもう桜雅さんナシじゃ生きられない。