Flower Pink




「そんな泣くなって、ブサイクになるぞ」



桜雅さんはそう言って私をギュッと優しく抱きしめた。



「……うっ、これが泣かずにいられますか……」



「……はは、そんな喜んでくれて嬉しいよ。でも海桜、籍を入れるのは海桜が卒業した日にしよう」



「……はい」



……そうだよね、いくら16歳から結婚できるからとはいえ学生の本分は守らないとー……



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