うるせえ、玉の輿。
虹村家のからあげの下のキャベツは、ちゃんと味が付いていた。オニオン系のドレッシングとおかかで敢えていてとても美味しかったんだ。
だから、私も遠慮してたんだけどキャベツを食べた瞬間、すっごく美味しくて止まらなかった。
けど、ジョージさんは違う。本気で遠慮していた。
「今日は天ぷらとおうどんかそばにするはずだったんですが、急遽変わったんで次はお蕎麦の時きてください」
「え、そんな、今日もとても美味しいです」
「でも商店街の天ぷら、おいしいんですよ」
和やかに会話しつつ、野菜炒めに七味を沢山かけて渡した。
味を濃くしてごめんなさい。でも、ワインの味を誤魔化したい。
「もー、かけすぎ。辛いでしょ。ささ、丞爾くん、飲んで」
共犯だ。だって、業平の顔も少し緊張している。
きっと覚悟を決めたんだ。私たちに急かされて、困りながらもワインを一気に飲み干した。
「うわあ……ごめんなさい、やっぱアルコール、ちょっと苦手です」
「美味しくないよね。ごめんね。でも業平の一番高いワインだったみたいで、ジョージさんに飲ませたかったんだって」