うるせえ、玉の輿。
私はずれていても変わっていても、恋愛に向けるエネルギーが他と違って全くなくてもいい。
問題は、生まれてきて今まで聖人のように生きてきた人が幸せにならないことだ。
おじさんとおばさんは、孫の顔が見たい、業平が男の尻を追いかけていると泣いていた。
私にお嫁さんになってもらえたら嬉しいと泣いてくれた。
それは、とても幸せで、私はそれだけで今まで親父に抱いていた殺意とか消えてしまうぐらい、神様に許されたように感じた。
私みたいなゴミのように生きてきた人間を、大切に育ててきた業平のお嫁さんだなんて。
神様が私を、人間だよって、あなたも神様が作った人間だよって言ってくれた気がして、本当に信じられないぐらい嬉しかった。
けどね、神様。
業平はお姫様になりたかったけど、神様が間違えて王子様に産んで、王子様以外駄目って言われて、ようやく今、自分らしく生きてるんだ。
私は神様は好きだけど、業平も幸せになってほしい。
だから、業平がジョージさんとうまくいったら、私は業平の精子でも採取して子どもを作るぐらいしか、おじさんとおばさんに恩は返せないけど、……どんなに茨の道を歩もうと私だけは業平の恋を応援する。
神様、ごめんね。こんな私に山盛りのから揚げを作ってくれた神様たちに謝る。
業平は、その神様が作った世界で一番、この世で一番綺麗な人間なんだ。