白と黒
その日からフミヤは積極的に黒川へアプローチしているようだった。

仕事の合間の休憩時間に毎日のように、報告を受ける。

そして、夜になれば今度は黒川からフミヤからの連絡について報告を受ける。

黒川はフミヤのことを何とも思っていないようだった。

やはり、あの時の嘘が自分をはじめ、みんなを傷つけようとしている。

すべては自分で蒔いた種なのだ。

自分だけ傷つけば十分なのに…。

事は悪いほうへ、悪いほうへと向っていく。
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